2013年10月27日日曜日

「中国最大の敵は中国自身」:日本が中国に強く主張することを多くの国が期待している

_

●首相、自衛隊観閲式で訓示 安保政策の見直し強調(TBS ニュース)

日テレニュース [ 10/27 14:24 NEWS24]
http://news24.jp/nnn/news89068533.html

従来の発想から脱却を~首相、観閲式で訓示

 安倍首相は27日、埼玉県の陸上自衛隊・朝霞訓練場で行われた自衛隊の観閲式で訓示し、集団的自衛権の行使容認など法的基盤の整備を進めていく考えを強調した。
 「我が国の主権に対する挑発、日本を取り巻く安全保障環境は厳しさを増している、
 これが現実です。
 防衛力はその存在だけで抑止力となるといった従来の発想は、この際完全に捨て去ってもらわねばなりません。
 諸君の先頭に立って、現実を直視した安全保障政策のたて直しを進めて参ります」
-安倍首相はこのように、中国の海洋進出など、日本を取り巻く安全保障環境の厳しさをあげ、国家安全保障会議の創設や集団的自衛権の行使容認など、法的基盤の整備に改めて意欲を示した。  
 観閲式には、自衛隊員約4000人、車両約240両、航空機約50機が参加した他、アメリカ軍からは、海兵隊が上陸作戦などで使用している水陸両用車が初めて展示された。
 防衛省でも水陸両用車の導入を決めていて、尖閣諸島などの離島防衛力を強化する計画。

 中国が次の手を打てないまま、方針を棚上げしているなかで、
 一方の日本は着々と防備を固めてきている。
 おそらく、こういう状況は戦後の状況の中で中国は初めて出会ったものなのであろう。
 これまでは、共産党という軍閥の判断がそのまま民衆を動かしていたのであろうが、現在ではそう易々とことが運ばなくなってきている。
 それに関する少なくとも2つの要因があげられる。
①.グローバル化した世界では第三者の目が注がれており、
 共産党の判断だけが唯一の正当にはなりえなくなっていること。
②.民衆がネットで繋がれている世界では、当局の判断以外に民衆の判断があり
 もしそれが食い違うとき、その批判がそのまま騒乱へと発展する可能性を秘めていること。
 そのことは尖閣反日デモで痛いほど経験させられてしまったこと。

 よって中国当局・共産党は経験のない状況に陥っており、判断がつかなくなってしまって、
 ダンマリの世界に逃げ込み、対話を拒否して、
 唯一の打開策である
 「時間の経過をみる」
という方法に望みを託すことになってしまっている、ということのようである。

 他方、日本はどうかというと、明治維新以降の歴史は、戦争判断一色であり、濃厚に積み重なった経験をもっている。
 よって、中国が解いてくれた封印の有り難みを充分身体に感じて、潑剌として湧き上がるエネルギーのままに動きはじめたという雰囲気にある。
 さて、この差がこれからどうのような形で出てくるかである。


朝鮮日報 記事入力 : 2013/10/29 09:36
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/29/2013102900758.html

安倍首相、米紙インタビューで再軍備の正当性を強調
ウォール・ストリート・ジャーナル紙が安倍首相に単独インタビュー
日本「アジア・太平洋地域で中国の脅威が高まり多くの国々が日本の役割に期待」
中国「日本の指導者が挑発的発言」

 「中国が法の支配でなく、力による現状変更を試みようとしていることを懸念している」
 「(日本はアジア・太平洋地域で)経済だけでなく、安全保障分野におけるリーダーシップも期待されているということを実感した」

 安倍晋三首相は、28日(現地時間)付のウォール・ストリート・ジャーナル紙に掲載されたインタビューの中で「中国の脅威」に言及し、日本がアジア・太平洋地域で主導権を持つべきだという考えを明らかにした。
 米国と並ぶ「G2(主要2カ国)」に浮上した中国に対し強い懸念を抱く欧米メディアを通して、
 中国をけん制する日本の役割を強調することにより、集団的自衛権の導入など再軍備の正当性をアピールしようとする狙いがあるものと分析されている。
 日本は「尖閣諸島(中国名:釣魚島)と竹島(独島)は日本固有の領土」と主張する動画を英語など10カ国語で制作し、今月24日にインターネットで公開するなど、海外に向けた広報を強化している。

 安倍首相は、今月25日に行われた同紙のインタビューで
 「(中国が力で現状変更を試みようとしていることに対し)その道を取るべきでない、と日本が強く主張することを多くの国々が期待している
と主張した。
 今月初めに相次いで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議や東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で
 「日本がしっかりと主張していくことで、中国が国際社会で責任ある行動を取るようになることを各国が望んでいる
と認識したという。

 安倍首相は
 「日本はこの15年間特に、あまりにも萎縮し過ぎていた
 「われわれが強い経済を取り返すことによって日本は再び自信を取り戻していくと思うし、世界をよりよい場にしていくために、日本はもっと貢献すると思う」
と語った。

 また安倍首相は、日本の再軍備は米国の世界戦略と合致するという点も強調した。
 安倍首相は
 「今の世界で、米国にしかできない仕事はたくさんあるが、その中でも重要なのはさまざまな課題でリーダーシップを発揮していくということであり、われわれは米国が今後ともそういうリーダーシップを取ることを期待したい」
と述べ、中東問題のような課題をめぐり、米国と協力しながら解決策を模索していくと語った。

 安倍首相は、東南アジア諸国との関係を強化して中国をけん制したい考えを明らかにした。
 安倍首相は、今年12月にASEAN10カ国の首脳を日本に招き、日本・ASEAN修好40周年の記念行事を開くという。
 同紙は
 「アジア・太平洋地域の『リーダー』として、日本の役割がASEAN首脳との会合を通じて強化されるだろう
と分析した。

 一方中国は、安倍首相の一連の発言を、強い表現を用いて非難した。
 中国外務省の華春瑩報道官は、28日の定例ブリーフィングで
 「日本の指導者(安倍首相のこと)が中国を挑発する発言を再三繰り返している」
 「日本の政治家が傲慢(ごうまん)さと罪悪感で自身を欺いていることをあらためて示している」
と語った。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月28日 12時43分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78387&type=0

中国に物を申すこと、これが「日本のできるアジアへの貢献」
=安倍晋三首相語る―米紙

 2013年10月27、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルはこのほど、安倍晋三首相との単独インタビューを掲載した。 
 参考消息(電子版)が伝えた。

 安倍首相は10月上旬に開催された一連のアジア首脳会議で、
 「(日本が)経済だけではなく、安全保障分野におけるリーダーシップも期待されていることを実感」したと発言。
 今後、経済再生の成功に伴い、日本は再び自信を取り戻し世界に貢献していくようになると語った。
 安倍首相は以前から米国が起草した平和主義憲法を改正するべきと主張してきたが、経済低迷もその障害となっている。

 アジア地域への日本の貢献として、安倍首相は中国への対応を述べた。
 中国が力による現状変更を試みようとしていることが懸念されていると主張。
 その問題性について
 日本が中国に強く主張することを多くの国が期待している
と述べた。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月28日 13時41分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78405&type=0

安倍首相の中国けん制発言、「中国人は“ビンタ”されたに等しい」
=挑発より関係改善を―米メディア

 2013年10月28日、環球時報によると、米ニュースサイト・ValueWalkは日本の安倍首相に関して、
 「安倍首相の中国挑発発言は、多くの中国人に“ビンタ”をお見舞いしたに等しい
と指摘した。

 安倍首相は米メディアの取材に応じた際、
 「中国が力による現状変更を試みようとしていることが懸念されている
と主張。その問題性について、
 「日本が中国に強く主張することを多くの国が期待している
と発言した。

 日本の強硬姿勢について米ニュースサイト・ValueWalkは、「日本の指導者は、中国との緊張状態を解く解決策を考えるべきだ」と中国に対する挑発的な発言を批判。
 さらに韓国メディアは、
 「中国政府は安倍首相の挑発に反応を見せていないが、過去に安倍政権の軍国主義復活の傾向を幾度となく批判している。
 安倍首相の明らかな中国けん制発言は、中国の習近平国家主席が提唱する隣国外交の強化とは相反する」
と指摘している。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月28日
http://japanese.china.org.cn/jp/txt/2013-10/28/content_30422013.htm

 安倍氏が中国対抗の舵手に? 専門家:「身の程知らず」

 ハイリスクを冒したがる博徒なのか、熟練した戦術家なのか――
 安倍晋三首相がこのほど堂々と示してみせた中国に対する強硬姿勢は、多くの人を困惑させている。
 環球時報が伝えた。

 安倍首相は27日の自衛隊記念日観閲式で、自衛隊は
 「現状変更(釣魚島を指す)を許さないとのわが国の国家意思を示す」
と語った。
 安倍首相はその前日、米国で発行部数が最多の新聞を利用し、外界に対して中国のイメージダウンを図った。
 安倍首相は、「中国が武力で現状を変える」というアジア諸国の懸念と日本経済に対する自信が、日本を「中国対抗の舵手」にすると考えているようだ。

 米フォーブス誌(ウェブ版)は同調を示し、
 「安倍首相は大胆に、日本を外交・国防の独立の道に導こうとしている」
と伝えた。
 マレーシア首相の前政治秘書の胡逸山氏は、
 「安倍首相は勘違いをしている。
 東南アジアには米国があれば十分であり、アジア諸国が必要としているのはウィンウィンであり、互いに足を引っ張り合うことではない」
と指摘した。

 27日に環球時報の取材に応じた数人の中国及び海外の専門家は、安倍首相を「身の程知らず」と批判した。
 徐敦信元駐日中国大使は、
 「日本は軍事衝突の代価に耐えられない。
 我々は安倍氏に振り回されてはいけない
と語った。



サーチナニュース 2013/10/29(火) 08:24
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1029&f=politics_1029_001.shtml

現状変更は許さない…安倍首相の発言に中国「欺瞞かつ傲慢」と反発

  安倍首相は27日、自衛隊観閲式で訓示を行い、「現状変更は許さないという意志を示す」と述べ、中国が尖閣諸島(中国名:釣魚島)付近で海洋活動を活発化していることをけん制した。
 中国外交部の華春榮報道官は28日、
 「日本のトップが発したわが国への挑発的な言動は、日本の政治家が欺瞞かつ傲慢であることを示すものだ」
と批判した。
 中国メディアの環球時報(電子版)が報じた。

  安倍首相は陸上自衛隊朝霞駐屯地の朝霞訓練場で行われた自衛隊観閲式で訓示を行い、警戒監視や情報収集を含めたさまざまな活動を行っていく方針を示した。
 さらに、自衛隊に対し、
 「防衛力は存在だけで抑止力になるという考えは捨て去ってもらいたい」
と強調した。

  華春榮報道官は安倍首相の発言に対し、
 「日本のトップが発したわが国への挑発的な言動は、日本の政治家が欺瞞かつ傲慢であることを示すものだ」
と批判した。

  さらに華春榮報道官は中国軍の軍用機4機が沖縄本島と宮古島間の上空を通過し、自衛隊機が緊急発進したことについて、
 「わが軍が東シナ海で行ったのは正常な訓練であり、国際法に合致するものだ」
とし、日本はおおげさに誇張すべきでないとけん制した。

  続けて華春榮報道官は、
 「釣魚島をめぐる問題で共通認識を打破したのは日本である。
 日本は自らの行動を真剣に反省すると同時に挑発行為の一切をやめるべきだ」
と主張した。


安倍さんも強気ですね。
 中国がいまや動けない状態であることが明白になりつつあるので、脅しを仕掛けているような感じがする。
 一年ほど前に、中国が反日デモで恫喝したように。
 このときは、人民日報は
 『日本の政治家たちはその覚悟があるのか
と述べたが、いまや形勢は逆転してしまっている。
 安倍さんから出る言葉は
 『中国の政治家たちはその覚悟があるのか!
である。
 残念なことに、ふところにお金をしまい込むこむことしか興味のない共産党と解放軍の幹部には覚悟はないだろう。
 もし、ヤケッパチでやったとしたらどうなる。
 いま、中国当局の最大の敵は姿なき「社会不満の可燃ガス」である。
 それに火がついたらどうなる。
 共産党崩壊まで行く可能性がある。
 もしカオス理論が正解なら、いたずらに打ったツイッターの数行が中国を転覆させることにもなりうるのである。
 普段はどこにも見えないがその可燃ガスは集会デモが行われたとき発生する。
 そのガスが満ちたときに点火の役目をする可能性が一番大きのが、尖閣問題なのである。
 中国当局もそれを一番懸念している。
 だから、動けない。
 なぜなら、失敗例の典型として昨年の尖閣反日デモがある。
 このデモの評価は現在

 実際のところ、(反日デモなどの[ママ])中国民間による感情的な行動は、
 日本右翼にさらなる挑発の口実を与えるものにしかならなかった。

 とまでに否定されてしまっている。
 これでは動くに動けない。
 何が、誰が、どうしてそうなるかがまるで分からないという歴史あるいは時代に入っているのである。

 安倍さんはそのこと、つまり
 中国最大の敵は中国自身だということ
を知っている。
 それがゆえに、中国が動けないことも見通している。
 だからこういう強気の発言や行動がでてくる、ということだろう。







_