2013年10月22日火曜日

武器輸出大国に浮上する中国:

_


●戦闘機「JF17」


サーチナニュース 記事入力 : 2013/10/22 09:26
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/22/2013102200651.html

武器輸出大国に浮上する中国

 21日付ニューヨーク・タイムズは、中国が無人機、ステルス機、駆逐艦など最新鋭の兵器で世界の主な武器輸出国に浮上したと報じた。

 中国は韓国がフィリピンに軽攻撃機(FA50)を売却することには不満を示す一方で、全世界に武器輸出を大幅に増やしている。
 中国は武器輸出統計を公表していない。

 中国はこれまで、アジアやアフリカの紛争地域に自動小銃、弾薬などの小型武器を輸出してきた。
 しかし、現在では無人機を含む次世代の航空機、フリゲート艦(小型駆逐艦)などで世界市場を開拓しようとしている。
 特に北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコに中国製の防空兵器が輸出されることになったことは、西側に大きな衝撃を与えた。

 中国が米国のパトリオットミサイルを破り、トルコへの輸出を勝ち取ったことについて、ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のピーテル・ベゼマン研究員は「中国軍需産業の注目すべき勝利だ」と指摘した。
 中国・トルコ間の武器取引額は40億米ドルに達する。ニューヨーク・タイムズは、中国の武器メーカーは欧米の武器メーカーの強力なライバルに浮上し始めたと報じた。

 SIPRIによると、中国の武器輸出量は最近5年間(2008-12年)で前の5年間(03-07年)に比べ162%増えた。
 全世界の武器輸出市場に占めるシェアも2%から5%に高まった。
 順位も英国を上回り5位に浮上した。

 中国製武器の主な輸入国は、パキスタン(55%)、ミャンマー(8%)、バングラデシュ(7%)などだ。
 パキスタンは中国と戦闘機「JF17」を共同開発し、既に実戦配備した。
 アルゼンチンは11年、中国製の軽ヘリコプター「Z11」40台を購入。
 アルジェリア、モロッコ、ベネズエラも中国から駆逐艦、輸送機、戦車などを導入した。
 中国の輸出リストにはステルス戦闘機「殲31」や無人機「翼竜」なども含まれている。

 中国軍少将出身の軍事専門家、徐光裕・中国軍備統制軍縮協会研究員は
 「中国は輸出過程で輸入国の内政に全く干渉しない上、中国製武器は品質に比べ安価だ」
と指摘した。
 米国などとは異なり、武器輸入国の政治情勢などを考慮しないため、アジア・アフリカの紛争国は中国製武器を選んでいるとの指摘した。

 しかし、中国製先端兵器の中には、戦闘機のエンジンのようにロシアや西側から輸入した部品をそのまま使用するケースも少なくない。
 このため、技術的には西側より約10年遅れているとの見方もある。



発信時間: 2013-10-22 15:53:55 | チャイナネット |  
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2013-10/22/content_30370130.htm

 中国軍需産業、世界に進出 ハイエンド競争に参入

 トルコが先月、あまり知られていない中国企業からの長距離ミサイル防衛システム購入を決め、米国とベルギーの軍需産業界を驚かせた。
 業界幹部や武器販売アナリストは
 「中国が価格の安さで古株のライバルを敗った」
と話す。
 米ニューヨーク・タイムズ紙が21日伝えた。

 いずれにせよ、トルコの選択は中国にとっては突破口となる。
 この国はすでに武器技術の価値連鎖の向上に視線を向け、世界の兵器市場において有力な候補者になろうとしている。
 ストックホルム国際平和研究所のシニア研究員、ピーター・ワッセルマン氏は
 「これは中国軍需産業の非凡な勝利」
と指摘する。

 周知の通り、中国企業はこれまで小型兵器を輸出してきた。
 しかしこの状況が急速に変わりつつある。
 中国の軍需企業は無人機から護衛艦、戦闘機に至るまで、ハイテク装備の発展途上国への売り込みに力を入れている。
 ロシア企業が感じる圧力が最も大きいが、米国やその他の西側企業も中国との「遭遇戦」が増えている。
 欧州航空防衛大手EADS戦略・マーケティング責任者のマーワン・ラフード氏は
 「中国は今後、我々と多くの分野で競争することになる。しかもハイエンド競争だ」
と語る。

 ストックホルム国際平和研究所の今年の世界の武器取引に関する報告によると、ハイエンド航空機、ミサイル、艦船、大砲など中国の通常兵器の08年から12年までの輸出数量はその前の5年に比べ162%急増。
 中国はいまや世界第5の武器輸出国で、英国の順位を上回る。
 03年から07年まで中国の順位は第8位だった。
 ドルで計算すると、対外武器販売額も急増している。
 軍需産業のコンサルティングで著名なジェーンズ社によれば、中国の兵器輸出は過去5年で倍近くの22億ドルに達し、カナダやスウェーデンを抜き、(金額で計算すると)第8位の武器輸出国となった。
 2012年の世界の武器貿易収入は約735億ドル、米国がそのうちの39%を占める。

 中国の参入が西側主導の兵器市場の懸念を招いているのを中国政府はわかっている。
 トルコへの対空ミサイル売却について聞かれた中国外交部の報道官は、「中国の軍需品の輸出は平和、安全、安定を損なわない」と答えた。

 在ロンドンのジェーンズ社シニア軍事アナリスト、ゲイ・アンダーソン氏は
 「中国が兵器開発で最も力を入れているのは戦闘機だが、航空機のエンジンを西側やロシアのパートナーに頼っている。
 中国が西側諸国と技術的に真っ向から競争するにはあと10年かかるが、その価格の安さで、アフリカや中南米などの新興市場では歓迎される
 中国は大量の資金を開発に投じ、さらに戦略を立て、外国との提携を通じて本国の軍需産業の発展を促している。
 そのため中期的にみて、中国が西側のライバルに追いつくのは困難はないはずで、長期では言うまでもない
と指摘する。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月22日


レコードチャイナ 配信日時:2013年11月3日 10時42分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78605&type=0

兵器輸出大国として台頭する中国、東南アジアの軍事バランスに影響―SP誌


●10月30日、シンガポール・南洋理工大学のラジャラトナム国際研究院の雑誌『評論』は記事「中国の武器輸出大国化が東南アジアに与える影響」を掲載した。写真は北京の軍事博物館。

 2013年10月30日、シンガポール・南洋理工大学のラジャラトナム国際研究院(RSIS)の雑誌『評論』は記事「中国の武器輸出大国化が東南アジアに与える影響」を掲載した。
 11月1日、環球時報が伝えた。

 中国は今、最新鋭兵器システムの輸出大国となりつつある。
 これまで世界の兵器市場は米、英、仏、ロシア、イスラエルなどごく一部の国に独占されてきたが、中国の台頭はこのマーケットに新たな競争を引き起こしている。

 中国はすでに堂々たる業績をあげている。
 輸出額はトップ5入りし、年平均20億ドル(約1970億円)を売り上げている。
 販路も南アジア、アフリカだけではなく、ラテンアメリカ、中東にまで広げつつある。

 もっとも最新鋭兵器の分野で中国が新たな主役となれるかどうかはまだ未知数だ。
 輸出のほとんどは装甲車、火砲、巡視艇などローエンド兵器が占めている。
 戦闘機や潜水艦、精密誘導兵器の購入はパキスタンやバングラデシュなどごく一部の国に限られている。

 しかし中国の台頭は東南アジアにおける兵器購入に影響を与えつつある。
 ミャンマーやカンボジア、マレーシアは中国の対空ミサイルを購入。
 ラオスはヘリコプターや小型輸送機を購入した。
 東ティモールも小型巡視艇を購入している。
 購入は単に兵器の善し悪し、価格で決められているわけではない。
 中国との関係を深めることで、米国のプレゼンス低下を補おうという外交的判断も働いているだろう。

 中国の兵器輸出は東南アジアの軍事バランスにも影響する可能性がある。
 西側諸国は一部の先端兵器について輸出を拒んでいるが、中国は代わりの提供者となる。
 それが軍拡競争につながることも考えられる。
 中国という変数により東南アジア地域の安全保障の先行きは不透明感を増している。








__