2013年11月10日日曜日

「人が暮らすことのできない土地」:“末期的状況”の大気汚染が中国を終焉させる

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レコードチャイナ 配信日時:2013年11月10日 1時22分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78913&type=0

“末期的状況”の大気汚染が中国の経済発展の成果をむしばむ―米紙

 2013年11月5日、米紙ニューヨーク・タイムズは、
 “末期的状況”にある中国の大気汚染が経済発展の成果をむしばんでいる
と指摘する、米国人企業経営者の発言を掲載した。
 8日付で参考消息(電子版)が伝えた。

 中国が経済のあらゆる指標で成功を勝ち得たとしても、
 この土地に暮らすことができない
としたらどうするのか。

 この30年間、中国は、近代的都市、道路、空港、港、通信機器などのハードウエア構築において目覚ましい成果を上げてきた。
 これらは自慢に値することだが、健康的な経済は健康的な環境によるものでなければならない。
 中国政府が、制度化された法律や司法、規範といったソフトウエアの構築に力を入れなければ、そして、中国の成長が土地の悪化や環境破壊に影響を受けないようにしなければ、中国は停滞することになるだろう。

 言うは簡単だが事を起こすのは難しい。
 開けた思考を持つ中央政府の指導者なら「中央政府が環境汚染問題を解決する」と宣言するであろう。
 しかし現実には、彼らは地方の指導者に経済を成長させることこそが出世の道だと示している。
 少なくとも経済的利益と同様に環境面での利益も重視しなければならない。
 そのためには、体制下にいる地方の指導者に本来の価値を示し、制度化された権力と影響力を与えなければならない。
 そうすれば、彼らも空気や水、土地、食品の安全といった公共資源を守ることが、公共施設を増やすことと同様に重要であると信じられるだろう。



レコードチャイナ 配信日時:2013年11月10日 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78829&type=0

PM2.5で「防霧ビジネス」盛んに、マスクや空気清浄機が品切れ―中国

 2013年11月6日、終わったばかりの10月には、中国の中部から東部にかけて濃い霧がしばしば発生した。
 人々の間では霧を恐れる気持ちが徐々に高まっている。
 こうした感情面の変化だけでなく、微小粒子状物資(PM2.5)の問題を逆手に取ったビジネスのチャンスがたびたび訪れ、マスクが霧対策の必需品になったのに続き、最近では空気清浄機も新たな防御装置となっている。
 ある調査によれば、淘宝や京東などの電子商取引(eコマース)プラットフォームではマスクの取扱量が激増し、スーパーやドラッグストアでも売れ行きは好調だ。
 空気清浄機も人気があり、売り切れになった店もあるという。
 中国新聞網が伝えた。

▽マスクの需要が増加、価格調整のメーカーも

 淘宝がまとめた指数によると、今月5日午前10時現在、直近の7日間のPM2.5対応マスクの検索指数はその前の7日間を16.2%上回り、取引指数は同29.9%上昇した。
 京東商城で「PM2.5対応マスク」と検索して調べると、販売枚数が1000枚を超えた店舗が10店舗あった。

 北京市の阜成門にあるスーパー・華聯生活超市では、マスクの棚はほとんど空で、販売員が売り切れを伝えていた。
 甘家口にあるドラッグストア・金象大薬房では、マスクは1種類しかないが、売り上げはまずまずだという。

 上海市の代理業者によると、代理販売する3Mブランドのマスクは10月に価格調整が行われた。
 顧客サービス担当の陳(チェン)さんは、値上げ幅は小さくないと指摘し、具体的な値上げの理由は説明しなかった。

▽空気清浄機は価格高いが人気、家庭にも企業にも大勢の顧客

 淘宝の指数をみると、空気清浄機は直近の7日間に淘宝での検索回数が前の7日間より36.4%増加し、取引件数も同25.0%増加した。

 西城区のある電器製品販売店では、一番目立つ場所に空気清浄機が置かれている。
 非常に高額で、1000元(約1万6000円)から7000元(11万3000円)ほどするという。

 価格は高いが、ある合弁電器ブランドの販売員の王(ワン)さんによると、今は2機種を除いて売り切れの状態で、家庭での購入も企業での購入もどちらも多いという。

▽PM2.5測定器、シェア狙うが消費者の人気は今ひとつ

 ある調査によると、霧対策グッズ市場にPM2.5測定器が登場したが、全体として人気は今ひとつだ。

 前出の電器製品販売店では、今後しばらくPM2.5測定器は販売しないという。
 eコマースプラットフォームをみると、いろいろな種類の測定器を扱うのは淘宝だけで、取引件数は少なく、0-5件が多く、販売量ランキングをみると、最も売れた製品は52個だったという。

 京東商城には7機種があり、蘇寧電器のネット店舗・蘇寧易購では同製品はない。1号店では1機種しか取り扱っていない。

(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)



レコードチャイナ 配信日時:2013年11月11日 6時20分
 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78848&type=0

中国政府「スモッグの常態化は5-10年で改善できる」―中国メディア

 2013年11月7日、中国広播網によると、中国国務院新聞(報道)弁公室は5日、
 「中国の気候変動への対応に関する政策と行動・2013年度報告」
を発表した。
 中国発展改革委員会の解振華(シエ・ジェンホア)副主任は、
 「現在中国の大気汚染は深刻で、大気汚染が原因のスモッグが常態化するようになっている。
 今後5-10年かけて大気汚染の状況を改善していく」
と指摘した。

 解副主任は
 「スモッグの根本的な原因は、石炭と石油の燃焼。
 さらに、発展の仕方が粗放的で汚染物質が大量に排出されている」
と指摘した。

 国務院はすでに「大気汚染対策行動計画」(大気10条)を発表し、大気汚染改善に向けメスを入れている。
 同計画は具体的な対策35項目を示し、重点地域や重点企業に必要な行動を求めている。
 解副主任は、
 「『大気10条』がさらに徹底的に実行されれば、5-10年をかけて、大気汚染の状態は改善に向かうだろう」
と指摘、
 「大気の質を改善するためには、石炭の燃焼を減少させ、自動車の走行を制限しなければならない。
 自動車の走行制限は石油の消費削減につながる。
 さらに塵埃(じんあい)も減らさなければならない。
 これらの対策が実際に実行されれば、大気の質は改善する」
と語った。
 
 解副主任はさらに、
 「大気汚染の解決と気候変動への対応は基本的に同じ意味。
 そのため、中国が『大気10条』、省エネ・排出削減、気候変動への対応などの面で定めている政策や対策は基本的に一致している。
 これらの対策が着実に実行されれば、大気の質は改善し、気候変動に対応するという目標も必ず達成できると信じている」
と強調した。

(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/武藤)



レコードチャイナ 配信日時:2013年11月15日 8時26分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79031&type=0

アメリカから伝授、中国の「世紀末レベル」の大気汚染を防ぐ方法―米紙


●10日、米紙クリスチャン・サイエンス・モニター(電子版)は、中国は大気汚染の改善に取り組むにあたって、ロサンゼルスやニューヨークで実施されている対策を参考にできるのではないかと指摘した。写真は貴州省貴陽市の渋滞。

 2013年11月10日、米紙クリスチャン・サイエンス・モニター(電子版)は
 「中国スモッグ、エネルギー効率の向上で『世紀末レベルの大気汚染』を防げるか?」
と題した記事を掲載した。
 12日付で参考消息が伝えた。

 1980年代のロサンゼルスはアメリカ全土で最も大気汚染が深刻な地域だった。
 自家用車の排ガスや、四方を山に囲まれた盆地という地形から大気が拡散しにくいことなどが主な要因となっていた。
 厳しい排出ガス規制やスモッグへの徹底的なモニタリングの実施が功を奏し、今では大幅に改善されている。
 最高レベルの汚染警報が発令された日数は、1975年には200日に達していたが、2010年には3日まで減少している。

 今日の中国の目の前には、1980年代のロサンゼルスが経験したような汚染問題が立ちはだかっている。
 中国北方地域の都市の多くが前代未聞の、いわば「世紀末レベル」の大気汚染に見舞われている。
 北京市政府は10月、大気汚染の主な原因である石炭の燃焼を規制する計画を発表し、さらに自家用車に対する規制措置をより一層厳格化した。
 排ガスの汚染度が高い自動車の走行禁止や工場の操業停止といった手だては、一時的な汚染の緩和につながるかもしれないが、長期的に見れば、解決しなければならない問題は山積みである。

 ニューヨーク市は大気汚染対策として、「クリーンヒート・プログラム」に取り組み、暖房用の燃料をよりクリーンな天然ガスに転換したことで、今日のようなきれいな空気を手に入れることができた。
 よりクリーンな暖房用燃料へと転換し、断熱性の高い建物を増やしていくことで、中国も青空を取り戻せるのではないか。
 中国では、権威あるエネルギー専門家や指導者が一丸となって、エネルギープロジェクトに取り組み、クリーンなエネルギーによって、きれいな青空を取り戻すことを目指している。
 同プロジェクトは今年6月に始動し、2050年を目途に中国で高効率のエネルギー利用技術と再生可能エネルギー技術を普及させることをめぐって、潜在力や経済面からの評価を実施している。



レコードチャイナ 配信日時:2013年11月20日 6時26分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79308&type=0

中国の環境汚染解決のカギは、中所得層の政府に対する態度に―米誌


●7日、米誌は所得の増加と環境汚染の間に逆U字型の関係が存在するという「環境クズネッツ曲線」を例に挙げ、中国の環境汚染問題は中所得層が政府に迫って行動を取らせることで解決が進み、中国国民だけでなく、世界の利益につながると指摘した。写真は中国の大気汚染。

 2013年11月7日、米誌フォーチュン(電子版)は、
 所得の増加と環境汚染の間に逆U字型の関係が存在するという「環境クズネッツ曲線」
を例に挙げ、中国の環境汚染問題は中所得層が政府に迫って行動を取らせることで解決が進み、中国国民だけでなく、世界の利益につながると指摘した。
 17日付で中国メディア・参考消息(電子版)が伝えた

 中国の環境汚染は非常に深刻で、北部の一部の都市ではすでに寿命が数年縮まったとさえ言われている。
 この損失の程度は、工場閉鎖などの経済的損失や、規制で車を毎日運転できないなどの不便さとは比べものにならないほど大きい。

 中国の中所得層は自分が努力して働くことで得た収入を享受したいと思っているが、その一方で、大気汚染によって自分の子どもを外で遊ばせられなくなることを「繁栄」の概念とは誰も考えていない。
 汚染問題に対する中所得層の不満の声は日に日に大きくなっている。

 ノーベル賞を受賞した経済学者サイモン・クズネッツが提唱した「環境クズネッツ曲線」という概念がある。
 国民1人当たりの所得が低い初期段階は汚染が悪化するが、
 所得の増加に連れて汚染は一定の程度で止まり、
 さらに所得が増加すると汚染が改善されていく
というもので、縦軸に環境汚染の程度を取り、横軸に1人当たりの収入を取った図で表した場合に描かれる逆U字型曲線のことを指す。

 現在、中国の1人当たりの平均年収は約6000ドル(約59万7000円)に達しており、まさにこの辺りが環境クズネッツ曲線におけるターニングポイントだ。
 言い換えれば、中国はすでに十分に豊かであり、汚染に対して何ができるかというレベルに達しているということである。

 中国の中所得層が政府に汚染問題に対する行動を迫れば、そこから得られる利益によって、長期にわたって汚染に苦しんできた中国国民だけでなく、その他の人々も恩恵を被ることができる。
 特に、インドなどの国がこれをまねれば、環境汚染問題だけでなく、地球温暖化問題にとっても最高の解決方法となる可能性もある。
 中国の利益と世界のその他地域の利益を結びつけることが、現実的な変化における唯一の希望なのかもしれない。



レコードチャイナ 配信日時:2013年11月22日 14時3分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=79486&type=0

大気汚染拡散のため、気象を人工操作へ
=2015年ごろ実現見込み―中国

 2013年11月22日、中国気象局はこのほど、「『大気汚染防止行動計画』を貫徹実行するための実施法案」を発表した。
 これによると、全国各地の気象部門は、2015年までに、気象を人工的に操作し、大気の質を改善するための技術・能力を備え、汚染が深刻な天気条件のもとで、人工的に雨量を増やし、煙霧を拡散させるといった気象関連措置の実施を実現させる見込み。
 気象部門と環境保護部門が共同で展開している、省・市レベルの重大汚染天気警報は、全国各省(自治区・直轄市)をカバーするようになる。新京報が伝えた。

○:大気の質改善のための主要手段は「人工増雨」

 「雨を利用」することで大気の質を改善する方法は、数年以内に実現の運びとなる。
 同方案には、「人工的に天気を操作することで、煙霧を拡散させ、大気の質を改善する」計画が打ち出されている。

 広く社会の注目を集める煙霧だが、一体どのような人工的なやり方で拡散させることができるのだろうか。
 中国気象局担当者によると、主に、人工的に雨量を増やす「人工増雨」という方法で、煙霧を拡散させるという。

 同担当者は、
 「人工増雨とは、雨が降っている時に、飛行機やロケットを使い、ドライアイスや塩などの触媒を雨雲の中に散布し、雨の量を増やすというやり方を指す」
と説明した。

○:来年、北京・天津・河北エリアで重大汚染天気警報システム構築

 「雨を利用」する以外に、将来的には「風を利用」して煙霧を拡散させることも可能となる。
 同方案によると、都市計画気候フィージビリティスタディ論証作業を展開し、2015年までに、モニタリング・評価・予報が一体化した、風力・太陽エネルギー資源を開発・利用した気象業務・関連サービス業務を実現させる方針だ。

 中国気象局担当者はこれについて、「人工増雨と比べ、都市計画気候フィージビリティスタディ論証は、煙霧の拡散・減少に対して長期的な作用を及ぼすものだ」と説明した。

 例としては、どの都市にも特有の風向きがあり、風が良く吹く場所に高層建築物などの障害物がない場合は、「風の通りみち」が必ず生じる。風は長距離を進み一気に「風の通りみち」を吹き抜け、都市の汚染された空気を運び出してくれる。

 このほか来年には、重大汚染天気警報システムが北京・天津・河北エリア、長江デルタ地域、珠江デルタ地域に構築される。
 また、他の省(自治区・直轄市)においても、環境保護部門と協力し、省・市レベルの重汚染天気警報の発令が2015年までに実現する見込み。

(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)


 何か安易に気象を操作できると思い込んでいないだろうか。
 そんなことが簡単にできるなら、旱魃など克服できてるはずである。





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